忘れないヨ・・・


 [7]   「歌麿」と「どんぐり」との別れ
「歌麿」と「どんぐり」は2000年7月17日(月)に、我が家にやってきたコ。夜店の金魚の頂きものでした。当時の体長は3,4cm。とっても元気で食欲旺盛!
とくに歌麿は、水槽の水替えの時には手のひらに乗るくらい懐いていました。
手前が「歌麻呂」・向こうが「どんぐり
 
大きくなるので、水槽を大きくする度にどんどん大きくなって・・・。とうとう90cm水槽に! ある時、魚に詳しい方が我が家に来た時に水槽を見て 「あぁ、このコ達は鯉だねぇ〜♪」と・・・。何でも 夜店の金魚の中には、間引きされた鯉の稚魚も混ざっているということでした。
 
そんな「歌麿」の様子が急変したのは、8月15日の夜11時頃。ヒレの具合が悪いのかクルクル回っている。よく見てみると、右の胸ビレが動いていない。相棒の どんぐりも心配そうにずっと傍にいる。私と もと君は2時間ほど様子を見ていたけれど、床につくことにしました。・・・・・夜中に気になって様子を見に行ってみると、やはり同じ状態。
 
翌朝。エラやヒレの付け根あたりが出血し始めた様子。私たちは目を離すことができずに、交代で見守っていました。特に、もと君は水槽の傍を ほとんど離れませんでした。・・・・・それまでクルクル回りながらも動いていたのが、やがて身を横たえるようになり動いているのは左の胸ビレと口とエラだけになりました。(関連記事/まっちの日記2003.8.17)
 
そのうちに、真っ白だったヒレが次第に赤く染まっていきました。私たちは時折 手をたたきながら名前を呼んでいました。(ご飯の時には、いつもそうしていたのです) すると、信じられないことに!こん身の力を振り絞ってでしょうか、私たちの方へと動いてきたのです!まるで這うようにして! そして もうそこから場所を動くことはなくなりました。私たちもその場から離れられずに見守り続けました。その約2時間後、2003年8月16日(土)午後6時12分に天国の仲間のところへと旅立って行きました。
 
歌麿は 我が家で初めて家族になったコ。同居の期間は3年と1ヶ月でした。その間に体長は30cmと大きくなっていました・・・。
通夜を済ませた私たちは、歌麿を大好きなフードと一緒に他のコ達が眠る共同墓地に埋葬しました。

右手前「がんこ」・右向こう「チビ」と
 
 
*今回の処置としては、まず塩を入れ、ペットショップの担当の方の指示を仰いで薬を水槽に入れていました・・・。
 
**********追記 「どんぐり」のこと**********
 
「どんぐり」は、歌麿を見送ってから何も食べず元気がなさそうに見えました。どんぐり一匹になってしまった大きな水槽は、いっそう大きく寂しく見えました。
 
18日の夜には少し元気が出たかのように泳いでいた どんぐり。・・・・・翌19日起きてみると、歌麿と同じ状態になっていました。底に横たわり、動いているのはエラと口だけ・・・。それでも「どんぐり!」って名前を呼ぶと、動いてなかった尾ヒレがかすかに動きました。私たちの声が聞こえていたのだと思います。だけど、3日前に全く同じ状態の歌麿を見ていた私たちは、もう駄目だろうなぁ・・・と覚悟を決めました。
 
8月19日(火)午前9時30分、出血などすることなく、きれいな体のまま、まるで歌麿の後を追って眠るように天国へと旅立ちました。・・・きっと歌麿がいなくなって寂しくて仕方なかったのかもしれません・・・。
 
「どんぐり、仲良しだった歌麿の横で ゆっくりおやすみね。。。」
 
 



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