「お母さ〜〜ん♪」
by きんた

まっち の「つぶやき」
・・・・・・・
9月2日(木)      もも 頑張れ!!
 一昨日、日記を書いた後 旅先の病院の先生から連絡があり、ももの逼迫した状態を説明しました。 先生は緊急を要すると判断され、当地の先生でもいいから手術を受けるよう詳しく説明をして下さいました。
 
 勤務中の もと君に連絡・相談の結果、私達は再び ももを旅先の先生(安藤先生)にお願いする事にしました。整形外科の専門の先生ということと、一度執刀してくださって脚の様子が分かっていることと、こちらの先生の方がもしかしたら敏腕かもしれないけれど、色々な検査をまたやり直すかもしれなく時機を失してしまうかもしれなく、ももが安藤先生にお世話になったのも何かの巡り会わせと考えて再びお任せすることに決めました。
 
 「夜中になってもいいから、早いほうがいい」という先生のお話に私達は31日の夕方、ももを連れて出発しました。夜半にもかかわらず先生はももを診てくださり今後の方針を改めて説明してくださいました。
 先生に全てをお任せして、ももをお願いして帰りました。二人の翌日のスケジュールを考えると、とても信じられないような強行軍の工程でしたが、「人の気力・体力の限界の可能性」というものに改めて驚かされた私達でした。
 
 ももは昨日(9月1日・水曜日)再び手術を受けました。今朝の先生のお話によると、前回の手術(左内側半月板除去・パット増殖・滑車溝調整)の状態は良好、今回の手術では新たに損傷してしまった左外側半月板除去、それに伴う必要な処置・脚が左右に脱臼しないように関節を固定・じん帯が損傷しているので人工じん帯の取り付けetc.の処置を完了。
 手術の難易度は前回が5段階の2。今回は難度の最も高い5だったけれども、成功との事です。(嬉)
 ただ問題は、前回の手術後の炎症が治まっておらず、今回も同様の心配と、人工じん帯が ももの体にどう反応するかが心配だそうです。そのための筋肉の検査の一つ「甲状腺ホルモン」の状態を検査中とのことでした。
 
 退院の目途は今のところ予定が立たないそうです。 4本脚のコだと問題が少ないのですが3本のうえに術後の拒絶反応などが予測されるためだそうです。(涙)
 
 先生は「甘やかす事になるかもしれないけれど、痛み止めの薬の他に、痛み止めの注射もしています」と話されていました。 ももは よほどの痛みに耐えて手術・治療をしているのだと思うと、遠くにいて何もしてやれないもどかしさに悲しくなってきます。 今は ももの回復をひたすら願いながら いつもの母らしく自分の仕事を一生懸命にする事が私の務めと考えて、もものいない寂しさと心配に耐えています。
 そう、一番辛いのは ももだものね・・・。
 
 PCを立ち上げた時、励ましのメッセージを繰り返し読ませてもらって、元気を貰っています!
9月4日(土)      ももコール
 「もしもし、○○県の○○ですが ももがお世話になっています。」で始まる-ももコール-は、毎日うるさいかなぁ?と思いながらも様子を知りたい一心で続けています。
 有難いことに、先生は手が離せる限り電話口まで来てくださって詳しく経過を説明してくださいます。
 
 ももは点滴もとれて、術後の状態はいいそうです。ただ一つの問題点は、ももの脚の中で拒絶反応を起こすことなく、人工の物にももが適合できるかだそうです。 今はただただ祈る事しかできません・・・。
 ももの食欲は次の時までには食べきっているという、いかにも ももらしくない食べっぷりがうかがわれて、本調子でないのが心配です。せめて、いつものようにパクパクッ!と食べてくれるようになりますように・・・。
 
 一方、きんたはというと・・・。
 
 ももが数日間帰っていた時に、私達が何かと ももに掛かりっきりだったせいか、「赤ちゃんがえり」をしてしまい、ももが再入院して以来、傍に付きまとって離れようとはしません。起きている時間も長くなりました。
 きっと きんたも寂しかったのでしょうね。小さな頭でも何か考えて感じる事があったのかと思うと、一層いとおしくなりました。
9月10日(金)      PCが帰って来ました(ももの歩行練習始まる!)
 5日から入院していたマイPCが戻って来ました。(^^) メーカーでの検査の結果、接触不良という事でした。お陰で早く、また中身もそのまま無事(諦めていましたが・・・)で帰って来ました。ちなみに長期の保証契約をしているので無料でした。
 これでやっとHPを更新できます!
 
 もと君のPCを借りて掲示板で ももの報告をしていましたが、ももは昨日から外での歩行練習に入っています。
 毎日「ももコール」のストーカーまっちは、お忙しい先生のことも考え、一昨日初めて電話をガマンしました。その夜に先生からお電話を頂いた時には、ももの状態が良い方向に向かっている事に加えて、飛び上がるばかりに嬉しい気持ちでした。
 歩行練習の様子は先生が連絡を下さるという事なので、大人しく待っているところです。 ももも頑張っているのだから、私も頑張らなくちゃ!
9月11日(土)      3本脚ゆえに難しい・・・
 一昨日から始まった ももの歩行練習の様子が知りたくて、ドキドキしながら「ももコール」をしました。
 
 2〜300mの距離の中で、腰を下ろすと少しだけれど外れてしまうそうです。そしてその後は2本脚で・・・。外れた脚は自然には戻らなくて外部からの力で戻さなきゃいけないそうです。
 ももは左前脚を失ったのが生後2ヶ月足らずの時。だから3本の脚を3角形にして歩く癖が身についていて、内を固めると外へ。外を固めると内へ外れてしまうのだそうです。
 先生は「今は ももの術後の脚の筋肉がしっかりしてくるのを、コラーゲンと痛み止めを使い、脚を正しい形に保ちながら様子を見ましょう」と仰っていました。「良いお話じゃなくて申し訳ないです」とも言ってくださいました。
 
 私達もそうですが、先生も「上手くいく!」と思っていらっしゃったのだと声の感じから推察できました。
 
 また振り出しに戻ってしまったような感じです。
 ももは右の前後の脚しか使えなくなるのでしょうか・・・。 沈む気持ちを奮い立たせて今日明日のリハーサルを務めてきます。
9月13日(月)      2本脚の生活?
 今朝の「ももコール」によると、ももは外には出さず、院内で脚を動かすくらいだそうです。
 
 お話によると、いろいろと他の先生方にも相談された結果 @ 関節固定術を施す方法。だけど、これは最後の手段にとっておきたい。 A 手術をして外のじん帯も切り、プレートを装置する方法。三度も続けて手術をする事になるし、これはやってみないと効果があるかどうか分からない。 B 現在右の2本脚で立ったり座ったりできている。用を足す時には崩れ込んでいるけれど、自分で起き上がることができる。
 
 この三つの方法が残されているそうです。先生は最低レベルの生活は維持できるからBを薦めているように思いました。
 
 一方、車椅子の件も問い合わせたところ、それはそれは懇切丁寧に相談にのってくださいました。
 現在のももに適する車椅子は作る事は可能だけれど、右前脚の感じから装着しても上手くいくかが問題。やはり自分の脚で生活できるのが一番だから、カートは最後の手段にしては?・・・ということでした。 せっかく作っても装着を嫌うコもいるそうです。(ももなんかは絶対に嫌がるだろうなぁ・・・)
 
 ところで、先生との長電話の途中で「ワンワン!」というBGMの中に聞き覚えのある声が加わりました。ももです! 先生曰く「外に出して!」って鳴いてるんですよと。
 我が家では一切無駄吠えなどしない子なのに、よほど外に出たいのか? それともお転婆振りが復活するくらい気持ちが元気になったのか? 電話を切るまでずっと聞こえていました。
 
 どちらにしても元気そうなももの声を聞いて少し安心しました。
 さぁ、私達も決断の時が来たのかもしれません・・・。
9月16日(木)      先生の熱意・・・
 ももに対してどの方法をとるかいろいろ検討しました。やはり、2本脚で生活させるには若いこともあり、あまりにも不憫過ぎるし、2本ゆえのリスクが大きい。ならば「今できる限りの事をしてやろう!」という気持ちで・・・。
 
 一方、先生の方もいろいろとご尽力くださって、日本では5本の指に入るという名外科医のK先生にも相談してくださり、改善策を考えてくださいました。日本では3本脚でもものような症例はないそうです。
 お話から、「二本脚で倒れ込んで用を足すのを見ていると、かわいそうで何とか治してあげたい」という先生の親身になった気持ちが痛いほど伝わって来ました。
 
 私達は、K先生のところに転院(位置的には可能)することも考えましたが、安藤先生を信じて三度目の手術をお願いする事にしました。何といっても ももの場合は、術後も3本脚特有の動きから予測のつかない角度で頚骨が動くのだそうです。ならば今まで二度にわたり執刀・ももの術後の脚を観察してくださっている先生が一番ももの脚の特異性を熟知していると判断したからです。
 
 私達は今回の結論に至るまで、試行錯誤を繰り返し、多くの方に相談し、また、安藤先生とも納得のいくまで何度も話し合いました。
 
 今日、ももは手術を受けています(今度は左後脚の外側を)。
 遠く離れている私は ももが無事に目を覚ますことを、そして次に手術の成功を、そして数日後 施術がももの脚に好結果をもたらすことを ただひたすら祈るのみです。
 ももにはまた痛い思いをさせてしまいますが、少しの可能性でも信じて、手を尽くしたいと思っています。
 
 今日 9月16日は私達の結婚記念日。忘れられない一日になりそうです・・・。
 「もも、頑張れ〜〜〜っ!!」「ももには父さん・母さんを始め、沢山の応援してくれる人達がついているからね〜〜〜っ!」
 
 K先生には学会前のお忙しい時間を もものために割いていただき、心より感謝しています。
9月18日(土)      三度目の手術
 ももの手術は、スケジュールに変更があって昨日行われました。 先生は術後 ももが目覚めるのを確認して電話をくださり、今朝一番にも様子を報告してくださいました。
 
 今回の手術では、外側にパラガードというプレートを打ち、前回装着した人工のじん帯のうち外側を除去、滑車溝の深さの再調整などを行いました。
 前回までの術後脚内部の状態は非常に良く、痛み止めを使っていたために組織の状態も良かったそうです。
 
 ももは膝蓋骨関節の両側にプレートを打ったことになりますが、先生の経験では過去に1例。名医のK先生でも4例だそうです。ましてや もものような3本脚の場合の症例としては日本で初めてだそうです。
 先生は、今後もものような症例が出てきた場合のために記録を取って改善策の助けにしたいと仰っていました。私達も ももの事が少しでも今後の役に立つのであれば幸いです。
 
 今回の手術も今まで同様、納得のいく内容だったと思います。あとは後日、ももの頚骨の特異な動き(4本脚のコからは予測できない動きだそうです。私も ももの写真を改めて見直してみると、3本の脚の角度が体位により実に不自然なのを確認した次第です)が、パラガードの許容範囲を超えない事を祈るのみです。
 
 施術の効果がどのようかは まだわかりませんが、今回の方法を選択し、かつ手術を安藤先生にお願いしてよかったと、もと君とも話し合いました。
 
 ももは今まで運の強さに何度も何度も救われてきました。今回もきっと強運がももを守ってくれると信じています。
9月20日(月)      差し入れ
 ももの二度目の入院から20日が経ちます。今日、フィラリアの予防薬9月分・ももの大好きなオヤツの「ほねっこ」と「グリニーズ」・先生方には季節の果物詰合わせを送りました。
 
 この20日間、ももはオヤツも食べず辛くて痛くて不自由な思いをしてきたから。もしかして「母さん達に捨てられて飼い主が変わってしまった・・・。」と思っているかもしれない・・・。(悲)
 大好きなオヤツ(8/20日記にあり)を食べれば思い出してくれるかも? そして何よりもストレス解消になればいいなぁ。
 
 画像は、もものオヤツの荷造りをジーッとというより、袋の中にきんた自ら先導して入りながら(笑)見守っていた後の きんたのオヤツタイム。大好きなフェレットバイトを「フガフガ〜♪」と喉を鳴らしながら食べているところです。
 
 ももちゃ〜〜ん、明日はオヤツ食べられるよ〜♪
9月21日(火)      嬉しい知らせ!
 今朝、先生から電話がありました。
 
 術後の経過は非常に良くて、ももは50m程の歩行訓練に入ったそうです。両後ろ足をシッカリと踏ん張って立ち上がり、用を足すのもちゃんと腰を下ろしてできるそうです。(嬉)
 ケージの外に出たくて出たくてたまらないらしく、痛いはずの脚のことも忘れて後ろ2本足で立って「出して〜〜」って吠えながら要求するそうです。先生は「転ばないよう様子を見ながら可能な限りで 院内を自由に歩かせています」と仰っていました。
 
 先生曰く、4本のコだとこれで問題ないけれど、ももの場合は前例からして、これからが予測のつかない頚骨の動きの分、問題なのだそうです。
 
 でも、まずは大きなハードルをまた一つクリアーできて「嬉しいっ!」の気持ちでいっぱい。あとは「どうかどうか外れませんように・・・」と祈るだけです。
 電話の間中、ももがずっと吠えていました。私には、元気良く「外で遊びたいよ〜♪」って言っているように聞こえました。(嬉)  先生に「うるさかったら叱ってください」と言うと笑ってらっしゃいましたが・・・。「もも、もうすぐオヤツが届くからね。(^^)」
 
 実は、明日から初めてお会いする方と初めての作品のリハーサルなので、ずっとナーバス&ストレスフルになっていましたが、少し気持ちが楽になりました。なんともゲンキンな母です。(笑)
9月24日(金)      もも は・・・
 ももの脚は、数回にわたるプレートや溝の角度の調整のために少しダメージを受けてしまった骨の回復の具合が気にかかるものの、外部は順調に回復しているそうです。
 お薬をあの手この手を使ってフードに混ぜて飲ませるのだけれど、食べなくて(薬抜きだと食べるそうですが)、だから注射を併用しているけれども かなり痩せたそうです。オヤツは喜んで食べているそうです。
 先生のお話では、ももには今くらいが負担がかからなくていいでしょうということでした。
 
 歩行訓練は100mになり、先生がハラハラするくらい元気一杯だそうです。トイレもしっかり3本の脚を使えているそうです。そして時には後脚を同時ではなく、別々に動かして歩く時もあるそうです。(^^)
 外から帰って来たら、スライディングをして院内に入り、ケージではしょっちゅう前足を壁に当てて後ろ足2本で立って「出して〜♪」コールをしているそうです。
 先生はもものお転婆ぶりをいろいろと話してくださいました。(母は電話口で冷や汗の出る思いでしたが・・・苦笑)
 
 先生は「今回の手術をする決心をしてくださって良かったです。あの2本脚のままでは不憫で仕方なかったし、残り2本脚のリスクも心配でした。プレートから外れないことを祈るだけです。」と。
 
 明日か月曜日に抜糸の予定だそうです。
 
 どうか、このまま外れませんように。。。
9月28日(火)      退院の日程決まる!
 昨日 抜糸を終えた ももは、その後の経過も順調で元気一杯だそうです。
 で、退院の日が、今週末の2日(土曜日)に決まりましたッ!ヤッホ〜〜〜ッ♪(^^)v この日が来るのを首を長〜くして待っていた母は、ニョロニョロ首で空に舞い上がってしまいそうです。(嬉)
 
 今朝の先生のお話では、これから無理のない範囲で生活させながら脚の筋肉が強くなれば、外れにくくなると・・・。「外れるんかなぁ?」って仰るほどでした。(でも、油断は禁物です!)
 
 今回三度目の手術に関して大変お世話になったK先生に経過の報告をされるところだそうです。(K先生には、私達からも深くお礼を申し上げたいと思っています。)
 ももの症例はおそらく日本では初めてなので、貴重な資料となるそうです。今度の10月の学会でも 先生の発表の中で話題にされるのではないかと思います。是非とも ももの今回の事が今後のお役に立てれば嬉しい限りです。
 
 子供みたいだけど、あと4つ寝たら ももに会えるぅぅ。。。
9月30日(木)      もも コール健在
 昨日の台風21号の影響が心配でした。
 
 先生のお話では「危うく床上浸水になるところだった」とか・・・。そういえば中心地にあるのに海が近かったっけ。 
 テレビで避難所とかの光景を見る時に いつも思うのだけど、ワンコ達はどうしているのかしら? わぁ〜〜ん、私は とても残しては行けないわ。
 
 ももの抜糸後の手術痕も少しずつ回復しているそうです。爪が長くなっているのじゃないかとお話したら、チェックしといてくださるそうです。朝夕の散歩もこなしているそうで、異変はないそうです。(^^)v
 
 「先生、この一ヶ月間 毎日毎日の お電話申し訳ないです。^^;」・・・・・でも、いつもきちんと様子を話してくださって、母は とても救われています。
 
 ももに会えるまで、あと2つ。。。
 
(↑は、「もも はまだ〜?」と階下の様子をクンクンする きんた兄)
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